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2006年09月10日

柳生もの

僕は時代小説が好きである。毎日の通勤で読んでいる本も、約半分が時代小説である。

ただ、一口に時代小説と言っても、ジャンルはかなり偏っていて、対象は、柳生新陰流の系譜に連なる達人たちと、その時代時代の為政者たちの話がほとんどである。"柳生" は、謎に包まれた部分が多いのをいいことに、いろんな作家が、それぞれの勝手な解釈で毛色の異なるフィクションを多数作り出しているから、読んでいて飽きない。しかもファンが多いから市場での流通量も多く、古本屋でだいたい一冊百円で見つかるのも嬉しいところである。

著名な作家の作品はどれも流石に面白いが、個人的には、山岡荘八、津本陽、隆慶一郎なんかが好きだ。これらの作家は、作品の根底を成す世界観や感性が違い、また悪乗りの度合いも違うから、読み比べをすることで物事に対する解釈が大きく膨らむ。例えば、柳生宗矩という人物を一人とってみても、悪玉だったり善玉だったり、物語における役所 (やくどころ) がバラバラで、色んなことを考えさせてもらえる。

  

読んだ作品の数が増えていくとともに、それぞれのストーリーにおける個々のエピソードが網の目のようにつながっていき、時間的・地理的空間の中で各々の座標が自ずと定まっていくのも面白い。例えば、島左近の末娘が柳生兵庫助に嫁いだというエピソードは、関ケ原の合戦を中心とした時代背景のなかでの、個々の登場人物たちのつながりとしがらみをリアルに想像させてくれる。

また、宮本武蔵や直江兼続、伊達政宗、千利休など、他の作家の作品では主役を張っている強烈なキャラクターが脇役として絡んでくることで、ストーリー自体が互いを補完し出し、立体感を持って迫ってくるのも楽しい。

長くなりそうなので、今日はこのへんで止めておく。

〔2006/09/10〕






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